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【導入事例】個別指導塾StudyTREE:Vol.2

2023.10.25

「個別指導塾StudyTREE」では、生徒の学習時間の確保と、それを実現させる自習のサポートが課題となっていました。前編の記事では、「どこでも自習室」導入による成果の概要をお伝えしました。

後編となるこの記事では、塾運営者としての学習課題への取り組みと、自習室導入によって目指す新しい教育スタイルの可能性についてご紹介して行きたいと思います。

「どこでも自習室」のサービス紹介記事をまだご覧になっていない方は、先にそちらをご覧ください。

 

サービス導入の背景にあった課題

この記事を読んでいるあなたも、生徒を想うあまり、想定時間を大幅に越えて指導を行なった経験があるのではないでしょうか?

この項目では先生と生徒それぞれの視点に立って、課題を洞察していきたいとおもいます。

先生の課題

StudyTREEでは生徒の自習時間の確保に課題を感じ、それを解消する手段としてZoomを活用したオンライン自習室を導入したことがあります。しかし、個別対応を続けるうちに、先生の稼働時間は想像以上に増え、継続が難しい状況になりました。

学習塾を運営する上では他にも沢山の業務が存在するため、指導時間のリソース配分に課題を感じていました。

生徒の課題

塾やどこでも自習室の導入だけでは、生徒の成績向上させるには限界があります。その効果を最大限に発揮できるのは、平均点30〜89点の生徒が対象になります。

上記の生徒を多く抱え、自習時間の確保に課題を感じている塾運営者の方には、どこでも自習室の導入を特にお勧めします。

以下の図は平均点別に生徒を分類したもので、各フェーズごとの状況を解説しています。

  1. 平均点が30点を超えない生徒の多くは、勉強嫌いの可能性が高く、勉強への目的意識の低さが原因で授業や講座に身が入りません。授業すらままならないので、自習はもちろん難しいです。

  2. 平均点30〜49の生徒の多くは、勉強の必要性は感じつつも、学習目的が明確でないので、なかなか学習時間を確保できないことが課題です。入塾することで勉強時間を確保しますが、出された課題を自分でこなすことが難しいです。
     
  1. 平均点50〜89の生徒の多くは、勉強する目的は明確ですが、自習環境に課題を感じるケースが多いです。テスト期間限定の学習では知識定着が不足しがちで、日々の自宅学習では、ついスマホを触り学習時間を確保できなかったり、自習中に分からない問題を見つけて立ち止まってしまいがちです。
     
  1. 平均点90点以上の生徒は、自ら学習する意欲に溢れているため、不明点は自ら調べ解決する方法を知っています。故に指導者の介入価値は著しく低下し、のびのびと成績を向上させる段階にあると思います。

 

StudyTREEで起きた、導入後の変化

指導塾などは、上記のような課題を抱える生徒を、少しづつ改善させることを目的にしているわけですが、先生は生徒への個別指導時のコスト配分が難しく、生徒自身は自習環境の構築をネックにしている場合が多いです。

前編で詳しくお伝えした通り、どこでも自習室は、これらの課題を解決し先生と生徒に以下のような変化をもたらしました。

先生の変化

  • 指導時間の最適化:タイムキーパーも自動で行われるため、生徒一人一人への指導時間に偏りが減少しました。
  • 生徒との信頼向上:オンライン自習室を開講することで、生徒との接触回数が増加し、先生は生徒からより多くの信頼を得ることができました。
  • 親御さんからの信頼向上:生徒は親御さんとの対話の中で、塾での進捗や学習状況について積極的に話すようになりました。

生徒の変化

  • 自習の習慣化:自宅での学習習慣がなかった生徒も、自習環境を構築。
  • 不明点を自ら発見し質問:自主時間で分からない部分を自ら発見するので、質問数が増加。
  • 勉強への意識が好転:先生との対話のなかで、勉強することへの意識がよりポジティブに変化。
  • 自己成長を実感:学習習慣の増加は、成績の向上という形でしっかりと成果として現れ、自習する価値を実感。

 

運営コストの削減から生徒との対話に比重を変えた理由

参照:StudyTREEの活用ケース【前編】

どこでも自習室導入前、生徒の自習時間確保のために解放したオンライン自習室で、生徒への指導コストの高さに悩んだ丸岡さん。どこでも自習室導入時は、そのコストをいかに下げられるかを念頭において、導入を決定しました。

しかし、現在の自習時間の目的は、自習時間の確保ではなく、生徒の対話に重きをおいています。その変化の理由をこう話します。

Study TREE運営者の丸岡さん

「私はこれまでの経験から、生徒の成績アップ要因の1つとして、まず勉強する姿勢作りの重要性を感じています。形式的な学習時間だけでは効果が薄いと考えています。

そこで、講座とは別に開催しているオンライン自習室では、生徒との対話を大切にするようになりました。勉強目的意識を植え付けることも目的の1つですが、徒との信頼関係を築く時間が必要不可欠だと感じたからです。

結果として、自習室内での生徒との会話数は増えましたが、それ以外の時間でも自習姿勢が定着し、学習時間が増加している生徒がいることに気付きました。中には講師と話す時間をモチベーションに自習室以外の時間で学習を頑張る生徒もいます。

その生徒の成績は向上し、生徒と親御さんとの関係も良好になり、今後も指導を継続できる良い関係性を構築できています。」

 

導入成功に必要だった 5つのステップと9つのポイント

第1ステップ:学習目的の理解(伴走)

・ 勉強する意味の確認:生徒たちに対して、なぜ勉強するのか、それによってどのような成果が得られるのかをしっかりと確認しました。

・ 気づかせるアプローチ:生徒たちに自分自身の目標や可能性に気づかせるためのサポートを行いました。

・ 塾への目的の明確化:生徒たちがなぜ塾に通っているのか、塾で何を得たいのかといった目的を共有しました。

第2ステップ:現状分析と計画立案

・ 現状分析と計画の立案:生徒たちの現状を分析し、その上で年間計画や受験までのロードマップを具体的に立てていきました。

・ 学習計画の設定:各生徒に合わせた学習計画を立て、目標に向かって段階的な計画を進めるよう支援しました。

第3ステップ:計画提示と目標設定(伴走)

・ 個別の目標設定:各生徒に合わせて目標を明確にし、それに向けた努力と計画を共に立てました。

・ 個別対応と時間の確保:生徒とのコミュニケーションを大切にし、個々の状況に合わせて時間を割いて対話しました。

第4ステップ:計画実行を可能にする環境整備
・ 自習室の活用:自習室を提供し、生徒たちがより効果的に勉強できる環境を整えました。

第5ステップ:自習室活用を後押しする支援体制づくり(伴走)
・ 個別対応と時間の確保:生徒とのコミュニケーションを大切にし、個々の状況に合わせて時間を割いて対話しました。

・ アウトプットの場としての授業:生徒たちには苦手な部分に特化したアウトプットの場を提供し、自身の理解を深める機会を作りました。

前編でもご紹介した「どこでも自習室」の導入効果を最大化するステップの詳細です。伴走部分は生徒との対話の中で進めつつ、計画の立案や、環境整備は塾が主体性を持って進めます。

第4ステップの環境整備でどこでも自習室を導入することで、これまで難しかった生徒一人一人への伴走が可能になり、生徒の学習効率も最大化されるでしょう。

 

StudyTREE 丸岡さんが描く未来への展望

最後に、StudyTREE丸岡さんに今後の展望をお伺いしました。

「オンライン塾の発展で、地理的要因で教育の格差を受けている子供たちの可能性を広げることができると信じています。ネットがつながる場所に教室ができるイメージです。近年、YouTubeをはじめとする媒体で、優良な学習コンテンツへのリーチが容易になりました。

しかしながら、それをどう使いこなすか、どのように学ぶかをオンライン化することはまだ実現できていないように感じています。

どこでも自習室を活用したオンライン自習室を活用することで、生徒とのコミュニケーションが最適化され、私たちStudyTREEではオンライン塾として、それを実現できていると自負しています。

学習環境が身につけられる個別指導塾として、教育における様々な格差をなくし、より多くのお子さんの可能性を広げて行くことができればと思います。」

 

まとめ

StudyTREEでは、オンライン個別指導塾が抱える課題をどこでも自習室を活用して解決し、実際に生徒の成績を向上させることに成功しました。

この結果は、どこでも自習室だけの成果ではなく、StudyTREEが生徒自身の成長を再現性を持って行うことを意識した結果です。

同様の課題意識を持たれている塾運営者の方、オンライン自習室導入を検討中の方に、この記事が何らかのヒントになることを願っております。

また、どこでも自習室を利用してみたいとお考えの方は、是非お試し体験をご活用ください。まずは、無料の相談会を行いますので、お気軽にお問い合わせください。

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