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【導入事例】学習支援サービス悠揚館:Vol.1

2023.10.30

学習支援サービス悠揚館(ゆうようかん)」では、生徒の学習向上において重要な自習が難しいと感じる生徒が多く、自習のサポートは重要な課題でした。生徒の自習が停滞する原因として「やる気不足」や「理解できない部分から進めない」といった要因が明らかになりました。

悠揚館はこの課題を解決するため、Zoomを活用した自習支援サービス「どこでも自習室」を活用する新たな取り組みに乗り出しました。

本記事では、その活用事例と成果をご紹介します。生徒一人ひとりの学習をサポートする新しい可能性に注目していただければと思います。

どこでも自習室のサービス紹介記事をまだご覧になっていない方は、先にそちらをご覧ください。

 

【利用者の紹介】学習支援サービス悠揚館:仲田さん

悠揚館(ゆうようかん)は、名古屋市内に立地する個別学習支援サービスを提供しており、会議室や個人学習スペースなどを利用できる教室スペースの提供のほか、オンラインを活用した学習サポートを行っています。

学生向けの教育支援と、大人向けの個別のキャリアコンサルティングサービスを行い、利用者一人ひとりのニーズに応える学習支援サービスを提供しています。

 

サービスを導入した理由と課題感

悠揚館がどこでも自習室を導入した背景として、以下2点の課題がありました。

1つ目は、生徒個人の進捗管理ができないことでした。1週間全く学習が進んでいない生徒が存在し、生徒が実際に学習を行っているのか見えづらかったのです。

2つ目は、生徒個人に学習習慣が定着しにくい傾向にあることでした。決意はあるものの具体的な行動が踏み出せない、いわゆる「むりやる」環境の提供が求められたところです。

この2点の課題解決を目的に、悠揚館ではどこでも自習室の導入を決定しました。

 

悠揚館:どこでも自習室の活用方法

悠揚館では、生徒に向けてどこでも自習室を毎日2時間解放しており、先生の直接的な介入時間は開講時間の約半分ほどです。

主な先生の介入は、自習開始前後と、定期的な休憩時間の数分程度となっています。生徒個人のペースや質問に応じた一対一の指導は、自習室外を通じたオンライン会話などで実施しています。

生徒には入室時の学習内容の報告と、退出時に進捗報告を義務付けることで、講師が参加できない日も、生徒の進捗を管理することが可能になりました。

先生自身は自習室にいないこともあり、2日に1回程度の頻度で参加。生徒自身にも先生の登場は知らせていないので、自習室には緩やかな強制力が生まれ、生徒は自宅でも自習する習慣を身につけることができています。

 

悠揚館:どこでも自習室導入後の変化

生徒の変化

これまで学習習慣が定着せず、出された課題をこなせないまま次の授業を迎える生徒の、学習スケジュールの遅れが大きな課題となっていました。

どこでも自習室の導入により、自宅でも学習時間を確保することが可能になったことで、課題をスムーズにこなせるようになりました。

毎日1時間の自習時間の確保に苦戦していた生徒は、毎日2時間以上の自習を行えるようになり、自習する習慣が定着しました。

また、自習室は定時に解放しているので、部活や学校生活で忙しい生徒との日程調整は不要で、入室が遅れる場合や、欠席時には生徒から連絡が入るのみなので、運用者の調整のコストはゼロになりました。

まとめると、自習室の導入による影響は以下の通りです。

  1. 自習環境を整備(学習時間の確保)
  2. 学校生活で忙しい生徒との日程調整は不要
  3. スケジュール遅延解消
  4. 成績向上

 

先生の変化

どこでも自習室の導入は、生徒の学習時間を増加させ自習を習慣化させるだけでなく、生徒への理解を深め、親御さんとの関係構築という副次的な効果までを実感することになりました。

介入時間が最適化された(必要なタイミングで介入可能に)

入塾当初の生徒は、課題中に不明点を見つけては解決できず、次回の授業で再発見して質問するケースがありました。

しかし、どこでも自習室導入後は、生徒が課題での不明点を即座に報告できるため、先生は必要なタイミングで対応できるようになりました。この結果「次回の授業で不明点を再発見する」フェーズは解消され、先生の介入コストが最適化されることとなりました。

生徒との現状把握がより早く、深く、容易に

自習室の導入は、講座以外の時間で生徒と接する回数を増加させ、生徒自身が悩んでいるポイントをより深く、早く、容易に行えるようになりました。テスト期間中など、より密なコミュニケーションが求められる際にも、自習時間中に生徒と直接話す機会が増えたため、即座かつ深く生徒へ対応できます。

加えて、自習中の生徒からの質問にいち早く応えられるようになったことで、自習中に不明点で立ち止まってしまうという課題も解消され、生徒個人の現状把握と学習効率の向上につながりました。

親御さんと交流する機会も増え、生徒の学習状況への理解が深まる

どこでも自習室は、自宅から生徒が入るので、時には親御さんと受講講師が接する機会を作ることになります。その結果、親御さん自身に塾での様子や、現状の課題、成長している部分を共有できるようになり、塾と親御さんとの信頼関係の構築に繋がっていると実感しています。

どこでも自習室導入で講師だけでなく、親御さん自身もお子さんの理解を深める結果に繋がりました。

 

どこでも自習室は、どんな生徒に効果的なのか?

どこでも自習室は、成績向上に不可欠な自習環境の整備に大きく期待できますが、全ての生徒に対して効果的とは言えません。それでは、どのような生徒に対してその効果を発揮するのでしょうか?

中学、高校、特に受験生におすすめ

どこでも自習室は、明確な学習目標を持ち、その実現のために日々の学習習慣を身につけたいという生徒に対してより高い効果が望めます。

特に受験生は、希望する学校への合格を目指して塾に通っている割合が高く、試験当日までに学力向上が求められています。このような受験生は、学力向上のために自宅での環境整備が必要な場合があるため、どこでも自習室は高い効果が期待できるでしょう。

またテスト期間中、校外での学習時間の確保が課題となる学生にも有効で、どこでも自習室の利用は、自宅での高い集中力の維持と学習時間の確保をサポートします。

一方、小学生受験生の場合は、基本的な学習意欲は高いので、導入効果は低い可能性が高く、デバイス保有率が低いため、導入の際には課題が伴う可能性が考えられます

 

そもそも机に座ってもらわないと意味がない。

図解した表は、点数別に生徒の自習環境を示したものです。基本的に、成績が上昇傾向にある生徒は上記のような自習における課題を解消している傾向にあります。

どこでも自習室の効果を最大化する要素として、自習室を利用するお子さんの学習目的がどのくらい明確になっているかが重要です。

つまり、生徒自身の学習目的が曖昧だと、自習室を導入しても利用されない可能性もあるので、どこでも自習室導入前に、生徒自身の状態を把握し、整理する必要があります。

 

生徒のタイプ別解説:学習目的の設定以降に効果を発揮

上記の指標は、成績向上の過程を4つに分類した図表になります。学習目的が設定されはじめる平均点30〜89点の生徒に対して、どこでも自習室は高い効果を期待できます。

対象の生徒を多く抱え、自習時間の確保に課題を感じている塾運営者の方には、どこでも自習室の導入を特にお勧めします。

  1. 平均点29点以下の生徒は、そもそも勉強が嫌いな生徒が多く、見込まれる効果は低いです。現状を把握するためのヒアリングや、学習目的の確認と、目標設定を行う必要があるかもしれません。
     
  1. 平均点30〜49点の生徒は、勉強する意識があってもできない子が多く、その改善として入塾するケースが多いです。逆を言えば、塾以外での学習時間の確保が難しいケースもあります。このフェーズのお子さんに対して、自習環境の導入サポートとしてどこでも自習室は効果的に作用します。
     
  1. 平均点50〜89点の生徒は、自身の目標に対して必要な学習計画を進めることができるフェーズです。テスト期間中の学習はスムーズでも、長期的な学習計画になると自宅での自習習慣は重要になるので、日頃の自習環境の習慣化にどこでも自習室は効果を発揮してくれるはずです。
     
  1. 平均点90点以上のお子さんは、自ら進んで学習できるフェーズにあるので、逆に塾の介入コストも低下します。自習の習慣もあるので、どこでも自習室の効果も薄れますが、講師にすぐに質問できる自習環境を提供できるという意味では、より学習効率を高めてくれる可能性があります。
     

これまでの事例で有効だったどこでも自習室の導入設定をより詳しく知りたい方は、【導入事例】個別指導塾StudyTREE:Vol.2をご覧ください。

 

まとめ

悠揚館では、学習塾が抱える課題をどこでも自習室を活用して解決し、実際に生徒の成績を向上させることに成功しました。

その成果の過程のなかで、悠揚館としての運用を試行錯誤する過程がありました。同様の課題意識を持たれている塾運営者の方、オンライン自習室導入を検討中の方に、この記事が何らかのヒントになることを願っております。

また、どこでも自習室を利用してみたいとお考えの方は、是非お試し体験をご活用ください。まずは、無料の相談会を行いますので、お気軽にお問い合わせください。

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