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【導入事例】学習支援サービス悠揚館:Vol.2

2023.10.30

学習支援サービス悠揚館(ゆうようかん)」では、生徒の学習向上において重要な自習が難しいと感じる生徒が多く、自習のサポートは重要な課題でした。

前編の記事では、「どこでも自習室」導入による改善結果の概要をお伝えしました。

後編となるこの記事では、塾運営者として導入時にかかる疑問点を解消するとともに、導入することで期待できる効果を、経営者視点でご紹介して行きたいと思います。

どこでも自習室のサービス紹介記事をまだご覧になっていない方は、先にそちらをご覧ください。

 

悠揚館:どこでも自習室導入後の変化(サマリー)

悠揚館は、学生向けの教育支援と、大人向けのキャリアコンサルティングサービスを提供しています。個別のニーズに合わせた学習支援を提供するため、生徒一人ひとりの学習状況把握と、自宅学習の習慣化に課題を感じていました。

その改題解決の施策として、どこでも自習室の導入を決定しました。

参照:悠揚館の活用ケース【前編】

導入後、講義以外の時間での自習時間も増え、生徒の学習習慣が向上し、スケジュール管理も改善された結果、成績アップにつながりました。運営者にかかる日程調整などのコストも最適化され、親御さんの信頼構築という副次的な効果もありました。

 

塾運営者として、どこでも自習室導入で期待できること

先ほど、生徒一人ひとりの自習環境の習慣化や成績向上以外にも、運営コストの最適化、保護者との信頼関係の構築などの効果があると述べました。

塾で出会う生徒は、新規の生徒、継続中の生徒、解約する生徒に大別できます。

新規獲得は集客に、継続率は売上の持続に、解約率は満足度と安定した売上に影響します。

これらは塾経営において重要な指標の1つです。どこでも自習室はこれらの要因に、ポジティブな影響を及ぼす可能性があると考えられます。

 

塾解約の3大要因の2つをどこでも自習室が解消!?

世間一般の塾解約の原因を調べたところ、コミュニケーション不足、成績改善が見られない、先生とのミスマッチング、という3つが挙げられます。

どこでも自習室の利用で、生徒との接触回数を増やすのでコミュニケーションの課題も解消され、自習時間の確保は生徒の成績を上げる大事な要素になります。

最後の先生と生徒のミスマッチングに関しては、属人的な要素が含まれるので塾運営者の手腕が問われる領域です。このように、3代要因の内の2つはどこでも自習室導入で改善される可能性が高いです。

 

解約率低下と、継続率向上への影響

どこでも自習室を利用したオンライン自習室では、生徒の学習状況をAIがカメラでチェックし、悪化していれば運営者に通知される機能があります。

生徒は自習室の利用時に画面をONにするので、親御さんと講師とのオンライン上で対話をする機会が増加したそうです。その際、講師から子どもの塾での様子、現在の課題点などを包括的に説明が行われたため、親御さんの講師に対する信頼関係が向上したとの報告がありました。

通常、親御さんは塾での子どもの様子が把握しにくいため、成績以外での判断が難しいですが、どこでも自習室を通じて子どもの学習姿勢などの解像度が高まります。

その結果、親御さんと塾での協力体制が深まり、塾の契約継続率の向上につながると考えられます。

 

自習の習慣化が、契約時の大きな売りに。

多くの塾では、講座やオフラインの自習室などの学習環境を提供し、それ以外の部分は生徒の自己努力に委ねられることが一般的です。その場合、生徒が塾に実際に通った回数によって、塾の介入範囲が決まります。

しかし、オンラインでの講座や、自習室の提供は移動コストがかからないため、忙しい学生さんにはそれだけでも十分利用価値があり、学習スケジュールを遂行する上で不可欠な「自習環境の構築をサポート」という切り口は、他の塾との差別化に繋がります。

自習環境が整うことで、結果的に成績は上昇する要素が揃うので、親御さんへの信頼だけでなく、成績上昇という実績で、その価値を提供できることになるでしょう。

 

活用事例:自習失敗の早期発見とアラートの活用

先ほどお伝えした通り画面をONにして自習をすることで、AIが学習姿勢を判断し、悪化時に運営者に報告をする機能がどこでも自習室にはあります。

過去にどこでも自習室導入後に、悠揚館で起きた自習失敗の事例をもとに、塾運営者のアラート機能活用方法をご紹介します。
 

長期休暇に課題をせずに過ごして二週間をダメにした生徒

どこでも自習室導入前、学生の夏休み期間中に塾も長期で休みをとる生徒がいました。講座への出席が難しいため、追加の課題を提出して調整することにしました。

しかし、生徒は出された課題をこなすことができず、翌週の講座を進めることができない状態になりました。

悠揚館を運営する仲田さんは、休暇中に連絡をとって確認をすることもできたが、信頼して放置した結果、案の定課題をやらずに二週間を過ごしてしまったと話します。ここでもし、どこでも自習室を利用してもらえていたら、生徒はおそらく課題をこなせたでしょう。

 

自習室に入りながらゲームをしてた中学二年生

自習室に入室時、画面でのONを推奨していますが、調べ物がある時やトイレなど、いくつかのタイミングでオフを希望する生徒がいます。この生徒は、調べものをしている最中に顔が映るのがいやということでオフを許可しました。結果的にその生徒は自習中に調べ物ではなくゲームを行っていました。

その様子を親御さんが発見した後、その生徒の自習場所は、自分の部屋から親御さんの目が届くリビングに変わりました。その結果、親御さんとの会話が生まれ、この出来事は信頼関係の構築に繋がりました。自習室導入当初は、画面は極力ONにしてもらう方が、自習の習慣化は進むでしょう。

 

悠揚館 仲田さんが描く未来への展望

悠揚館 運営者の仲田さん

「塾経営者としては、今後教育現場はさらに変化が加速していくと考えています。ティーチング中心の教育から、個々の子どもの成長をサポートする環境づくりの役割が求められてくるでしょう。

SNSやオンライン学習コンテンツの発達は、子ども一人ひとりに最適な情報にアクセスできる時代を告げています。私たちは新しい時代の教育サポートとして、個別学習を補完するコーチングとモチベーション支援に注力したいと考えています。

今回のどこでも自習室導入は、その第一歩と考えています。教育現場の新たな価値創造に向けて、目の前のお子さんの成長に目を向け、生徒や保護者との対話を重ねながら、変化を避けず、子ども一人ひとりの可能性を引き出していきたいです。」

 

Q&A:塾運営者が抱える導入時の不安

ここまでサービスの概要と活用事例を読んで行く中で、サービスの利用価値と利用イメージが湧いてくると思います。

しかしながら、生徒を預かる塾運営者として導入時に起こるリスクや、トラブルなどをいくつか想定したい方もいるのではないでしょうか?

この項目では、導入時に塾運営者が抱える不安や、よくある質問に回答したいと思います。

 

サービス仕様に関して

  • Q:既存のZoomの機能とどこでも自習室はどう違うの?
  • A:どこでも自習室は、Zoomを活用したサービスですが、自動進行やシナリオの設定、AIを活用した生徒の自習状況の報告機能や、チャット欄に質問を投げてAIが回答するようなサービスはどこでも自習室のサービスになります。
     
  • Q:入室者同士の会話が問題になったことはないの?
  • A:これまで問題になった事例はありませんが、現在のシステムでは制限するための機能はありません。
     
  • Q:Zoomにも人数制限はありますがノーマルプランに人数制限はありますか?
  • A:自習室の入室時に行う目標宣言を促す機能がある場合は、時間やシナリオに沿った自動進行はできません。

 

生徒へのURL配布と、導入時の親御への説明について

  • Q:生徒へのURL配布はどのように行いますか?
  • A:配布方法は2つあり、どこでも自習室公式LINEアカウントから生徒さんに案内する方法と、固定URLを運営者の方に配布し先生から生徒さんへ配布する方法があります。悠揚館を含め、後者の方法で運用される塾が多いです。また、塾の運営方針に合わせて対応方法は設定可能ですので、お気軽にご相談ください。
      
  • Q:背景等の映り込みなどプライバシーを心配される親御さんがいそう
  • A:弊社で用意した親御さん向けの説明資料を送付ください。また、体験版時点では、口頭でご説明を頂いて、同意頂けたお子さんだけを対象にテストで運用を行う方もいらっしゃいます。

 

まとめ

悠揚館では、個別指導塾が抱える課題をどこでも自習室を活用して解決し、実際に生徒の成績を向上させることに成功しました。

その成果の過程のなかで、悠揚館としての運用を試行錯誤する過程がありました。同様の課題意識を持たれている塾運営者の方、オンライン自習室導入を検討中の方に、この記事が何らかのヒントになることを願っております。

また、どこでも自習室を利用してみたいとお考えの方は、是非お試し体験をご活用ください。まずは、無料の相談会を行いますので、お気軽にお問い合わせください。

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